恩師が残してくれた言葉【コラム】

私の恩師は独立前に勤めていた会社の監査役の方で、残念ながら、1年半程前に95歳でお亡くなりになりました。

恩師は92歳まで現役バリバリで会社で働いており、当時は上場会社の中でも2番目に高齢の監査役として知られていました。

92歳というご高齢にもかかわらず、毎日正社員と同じように電車通勤で会社に出社されていた姿には頭が下がります。

私は、恩師が会社の社員で構成する「俳句クラブ」に入会する機会をいただいたのがキッカケでした。

最初は「俳句?」と思ったのですが、続けていくうちに恩師の指導もあり、俳句の魅力にとりつかれていきました。

ド素人の作った俳句とも言えないようなひどい作品でも、恩師は必ず良いところを見つけて、褒めてくださいました。

当時、50歳以上も歳の離れた私に対しても、やさしい笑顔で声をかけていただき、本当に感謝の気持ちがいっぱいです。

恩師は若い頃は、柔道をやられていて、小柄なタイプなのですが、日本でも3本の指に入るほどの実力の持ち主でした。

80歳を過ぎても20代の若者と同じスピードで歩くのは、柔道をやっていた足腰があるからだと後から気がつきました。

恩師は、60歳を過ぎてからご自身が経営する会社を倒産させた経験があります。

60歳で会社を倒産させても気力を失わずにその後も自分の夢に向かって努力を続けられました。

戦争では、敵の魚雷の攻撃を受けて、仲間が全員亡くなり、自分1人だけ助かったお話しをお聞きした事もあります。

奥さんも、息子さんも若くして亡くしたつらいご経験があります。

人に言えないようなご苦労をされているのにもかかわらず、その出来事に打ちのめされる事なく、常に笑顔で人生を切り開いてきました。

そして、恩師は私に、このような言葉を残してくれました。

「人生は60歳からが本番」。

私は、つらい時や苦しい時には、この言葉を思い出しています。

諦めずにがんばろうと勇気が湧いてきます。

恩師の生きた年齢と比べれば40代なんて、まだまだひよっこに過ぎません。

短い言葉ですが、私にとっては、何よりも大切な一生の宝物です。

社長インタビュー動画サイト【社長JP】編集部


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